現場に何人のスタッフが必要なのか?
- 展示会の目的は明確ですか?
- KGIとKPIの違い
- 人員配置でモチベーションUP!
前回は、展示会の目的について書きました。
展示会の目的に適しているのは、見込み客獲得です。
※展示会後のネクストアクションをしっかり行うのが条件です。
ここからは、「目標数値」の設定を行います。
「目標数値」をより実現可能性の高いものに近づけていかなければいけません。
そこで、KGI(Key Goal Indicator)とKPI(Key Performance Indicator)使います。
KGIとKPIの違い
プロセス管理を行うときに必ず出てくるのが、KGIとKPIです。
KGIとKPIをより分かりやすくするために、定義付けをします。
KGI:目的数値
KPI:目標数値
目的と目標何が違うのでしょうか?
仮に富士山に登るとします。
目的が山頂に登ることであれば、KGIは登頂することです。
目標とは、目的が実現可能性の高いように設定していくことです。
体力にめちゃくちゃ自信があって、高山病も平気な方は、一気に8合目まで登るプランを作るでしょう。
始めて登る人は、6合目で一泊し、2日目で8合目、3日目で登頂をめざすというプランが良いでしょう。
それぞれ、6合目、8合目にKPIを設定したとすると、そこに到達する時間が目標数値になります。
KPIの設定は、登山者の能力によって変化します。
KPIの設定を間違ってしまうと、途中で高山病にかかってしまい、目的を達成できないかもしれません。
KGIは最終ゴール、到達したい地点の明確化が目的。
KPIは、KGIの実現性を検証するための指標ととりあえずは覚えて下さい。
KGI、KPIそれぞれの設定方法を解説します。
KGIの設定方法
KGIの設定はどこをGoalにするかによって変わってきます。
先ほどの目的を、「無事下山すること」と設定したならば、山頂はKPIになります。
本質的に言えば、見込み客の獲得はKGIではなく、KPIなのかもしれません。
但し、ここでは、より実現性の高いKPIの設定のために、KGIを獲得名刺の数とします。
因みに、獲得名刺の定義は、説明をした後に獲得した名刺です。
バーコードリーダーで獲得した情報は含まれません。
獲得名刺の数(目的数値)は、下記の公式に当てはめて計算します。
小間のコスト ÷ 3250円
この計算方法は、簡易版です。
実際には下記条件を設定して目的数値を設定します。
- ブース内で説明できる場所の数
- 説明時間
- 稼働率
2020年1月15日 追記
現在は有効名刺の目的数値を最初に設定しています。以下のポイントを加味しております。
- 出展展示会の中にどの位ターゲット来場者がいるのか?
- 小間位置から考えて、どの位の人がブースの前を通るのか?
- 現場の説明員の数は常時何人いるのか?
- 何枚の有効名刺を獲得できれば費用対効果が出せるのか?
4小間ブース(6m×6m)の場合は、615枚が目的数値になります。
KPIの設定方法
KPIの設定は、実現可能性を高めるために必要になります。
このKPIの設定が展示会において非常に難しいポイントになります。
簡易版で説明していきます。
KPIの設定は下記の順番で行います。
- プロセスの設定
- プロセスの歩留まり率の設定
- 目的数値から逆算する
- 実現可能性の検証
今回の予測では、実現可能性に以下の指標が使えます
- 2845人声掛けできるかどうか?
- 853人ブースに引き込むことができるか?
- 853人デモを説明できるのか?
実現性の検証は、時間と人数で行います。
例えば、ブース内に853人引き込まなければいけないとすると・・
1日284名の呼び込み数が必要になります。
1日稼働が8時間とすると、1時間で35名呼び込みです。
1人当たり10分で呼び込み可能だとすると、6名の稼働人数が必要です。
常時6名の稼働で、目標数値が達成できることが分かりました。
ここで、呼び込み員が4名しかいない…とか、
説明員が1時間に35名対応できない…など、
実現可能性に黄色信号が灯ることがあります。
その時点で、どこかを変えなければいけません。
そうやって、プロセスを最適化していくことで、より当日のオペレーションをイメージしていきます。
KPIの設定を通して、実現可能性を検証することで、より具体的に現場で何をすべきかが明確になります。
目標設定をやっただけでは展示会は成功しない!?
ここまでやれば、展示会は成功するのでしょうか?
STEP➂は、ここで止めてはダメです。
更にもう一歩踏み込んでいきます!
次回は「人員配置でやることを明確化しよう!」について書きます。
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