オンラインイベントで参加者を飽きさせないためのポイントとは?

株式会社ビッグビート

オンラインイベントで参加者のながら視聴や離脱を減らすノウハウを教えて頂きました

 

コロナ禍でオンラインイベントを行う企業は増え、乱立しています。

その中で、オンラインイベントの様々な課題が見えてきています。

その1つは、「参加者が閲覧中に飽きてしまう」こと。

 

これまで、広告会社として、BtoB企業のイベントやマーケティング支援を行ってきた株式会社ビッグビート。2020年12月には、法人向けオンラインイベントプラットフォームサービス「KODOU」を提供開始しました。そこで今回は「KODOU」の事業責任者である白熊様と、マーケティング部門の小笠原様に、オンラインイベントの、「参加者が離脱してしまう」「なかなか集中して見てもらえない」といった課題に対する解決のヒントになるお話を伺いました。

 

既にオンラインイベントを開催している方はもちろん、今後オンラインイベントに取り掛かろうと検討されている方にもご参考にして頂きたい内容です。

 

インタビューにお答えいただいたお二方のご紹介

法人向けオンラインイベントプラットフォーム「KODOU」の詳細はこちらから

 

オンラインイベントはなぜ飽きる?

 

現在のオンラインイベントの現状をどのように捉えていますか?

 

コロナ禍になり、昨年の4月頃からオンラインイベントが急増しました。そこから秋すぎまでは、まずはオンラインイベントを開催することに注力される企業が多かったように感じます。しかし、そこからオンラインイベントは増え続け、乱立してきました。

 

仰る通りメールで毎日のように沢山のオンラインイベントの招待メールを頂きますね(笑)

 

そうなると、やっぱりコンテンツの中身はもちろん、表現の仕方、例えば「画面構成をどのように作っていくか」という見せ方の工夫も含めたコンテンツを作っていくべきです。そうしないと離脱されるか、ラジオのようにながら視聴されてしまいます。いかに飽きさせないコンテンツにできるかの工夫がより求められてくるような時期になっていると思っています。

 

そうですよね!動画に集中してもらうということが難しくなっていますよね?

 

そうですね。私達がご支援を注力していきたいと思っている点です。「KODOU」は、インターフェースは割とさっぱりとしたツールなんです。コンテンツを魅力的に見せるのが1番だと思って作っているので、ツールがあまり主張しないように開発しています。

 

先ほど「いかに飽きさせないコンテンツにできるか」という言葉がありましたが、なぜ飽きられるのでしょうか

 

リアルイベントに行くと、ざわざわという音があったり、何か音が鳴っていたりするじゃないですか。オンラインイベントはフラットな画面の世界なので、集中しづらい環境であることが1つ。もう1つは簡単に開催することが出来るので、イベントが乱立しており、オンラインイベント自体が飽きられていると感じています。

その中でどうやって差別化していくのかということが、これから大きな課題になっていくと考えています。

 

自社イベント「Play Now!」で活用した飽きられないノウハウとは?

 

 

飽きられているというのは本当に大きな課題だと思います。御社のイベントではどのように解決されていますか?

 

「Play Now!」での取り組みについてお話します。まずは配信ツールについてです。目的に対して1つのツールで、全ての課題を解決することはできないと考えました。「Play Now!」では目的に合ったツールを複数選びました。

 

「KODOU」以外のツールも使われたんですか?

 

「oVice」を使いました。オフラインのイベントであれば、セッション後に講演者や他の参加者と直接お話ができるというのも、イベントの1つの醍醐味だったと思うんです。「Play Now!」では、この誰かと話せること、コミュニケーションを重視したので、チャットだけでは不足していると思い、アバターを動かして自由に誰かと会話ができる「oVice」を活用しました。

 

ツール以外ではどのような解決策を考えましたか?

 

2つ目は、出演者の熱量です。出演者側が楽しんでやっていると、そのエネルギーが画面を通じて伝わります。出る側が無表情で抑揚も無くやってしまうと、熱が伝わりませんよね(笑)

 

そうですね。プレゼン型のセミナーなどではそのように感じることもあります。内容に興味が湧かなければすぐに離脱してしまいますね

 

そうですよね。最後の「徹底討論!イベントの未来はどうなる?」というセッションでは、フリップを使いました。出演者の方から、普通のセッションでは面白くないから、何か工夫ができないか?といった意見があり、背景や小道具を含めて、コンテンツの見せ方を工夫しました。そうしたちょっとしたところでも熱量の感じ方は変わってくると思います。

 

演出における工夫のポイントですね。他には工夫された点はありますか?

 

3つ目は、コンテンツの工夫です。セッションの中で「脱、予定調和!届くコンテンツの光らせ方」というものを設け、リアルタイムアンケートを取ってみたり、セッションの最中にCMを差し込んだりしてみました。意外性やちょっとしたハプニングがあると、視聴者の注意が向きますよね。それを意識して取り入れました。

 

予定調和で淡々としたセッションにならないようにされたのですね

 

はい!司会進行も工夫しました。よく司会者は「○○さん講演ありがとうございました。次は△△さんです」という風に次の講演者に振るじゃないですか?それだけだと普通のシナリオになってしまいます。そこで、ストーリーテラーのような立場で、「今の話を聞いてこう感じました。次はこのようなお話を期待したいと思います」というように、少し視聴者の言葉を代弁して、繋いでいく役を担いました。その言葉も、当日聞かないと出てこないので、そのようなことも含めて、「イベントならではのライブ感」も大切にしました。

 

なるほど!きっちり作られた感を出さないということもポイントだったんですね

 

そうです!最後に、絵作りで飽きさせないために、カメラを複数使いました。シーンの転換と言ったらいいですかね。1台は右から撮り、2台目は左から撮り、3台目は全体を俯瞰して撮りました。1つのカメラの中で動いていくよりも、シーンごとに絵が変わっていく方が飽きられません。

 

テレビ番組に近い作りにされたということですね。

 

スタジオの配信も大事にしたポイントです。確かに、リモートでもパネルディスカッションはできます。しかし、リモート配信と現場で講演者の方々がお互い目を見ながら話す空気って全然違うんですよね。このような状況下ですが、講演者の方々に当社で構えているRockup! Studioにお越し頂きました。スタジオからの配信を重視するため、配信業務とコンテンツ編集作業を担当するスタッフを戦略的に採用しています。「Play Now!」でスイッチングを担当した者は、元々テレビ番組の制作をしていました。

 

飽きさせないための工夫ポイント

 

  1. 目的に合った配信ツールを利用する
  2. 出演者の熱量を最大限に生かす
  3. コンテンツを工夫する(イベントならではのライブ感を取り入れることもポイント)
  4. カメラを複数使用し、視覚的に飽きさせない

 

「Play Now!」以外でのKODOUの活用事例、その他の事例はこちらから

 

KODOUは配信システムの提供ではなく、企画運営のサポートとセットのサービス

 

「KODOU」開発のきっかけを教えて頂けますか?

 

弊社は、BtoBの特にエンタープライズ向けにビジネスを展開しています。クライアントは、商材の単価が大きい企業が多く、お客様の導入検討期間が長いビジネスが多いです。長期的な関係構築のための接点づくりとして、弊社のご支援もカンファレンスや展示会が多くなっています。しかし、その2つがコロナによりできなくなってしまいました。皆さんお客様とコミュニケーションが取れなくて困っていると仰っていました。我々が培ってきたオフラインイベント運営のノウハウを生かしてオンラインへの対応ができると考え、サービスを開始しました。

 

確かに急に緊急事態宣言が発令され、見込み客も含めたお客様と連絡が取りづらくなりました。システム開発の下地はあったのですか?

 

実は以前より、「B-square」というイベント登録システムを自社開発して運用していました。それをお客様のカンファレンスイベントで使って頂いていました。そんなビジネスの形と、私達の強みと、それを支援していたシステムをマッチさせて、オンラインイベントツールとして「KODOU」を開発しました。

プライベートイベントを開催するにも、登録管理やセッション管理、席数の設定などをやらなければいけないですし、それを来場者事務局や講演や協賛という色々な方々と関わる業務を日常的にやっていたので、その管理をしていた「B- square」にオンラインイベントの要素を加えました。

 

実際にイベント運用で困るポイントがわかっていたんですね

 

はい。先方の担当者は、BtoB企業のイベント企画から実行をされている方が多いです。「主催者様側で参加者の管理をしたい」とか、「かけられる人数が少ない中で、セットアップ、配信などもやらなければならないので大変」といった困るポイントもイメージできていました。

 

最初はお客様のどのような課題に対してご支援されましたか?

 

ちょうど去年の今頃、「ミーティングツールは知ってるけど、オンラインセミナーをそんなにやったことがない」とか、「そもそもオンラインイベントの仕組みやツールがわからない」とか、「展示会が無くなっちゃったけど、今年一年どうしよう」というご相談が多く、そこから詳細をヒアリングして、サービスを構築していきました。

 

御社の製品の特徴をお聞きできますか?

 

登録者が厳密に管理できるというところと、シンプルなインターフェースなので、直感的に使えるとかが特徴だと思います。また、イベントによっては、競合他社に見られたくないといった要望もあります。「ドメインを指定して、登録させないようにしたい」とか、「来場者ごとに閲覧の可否を判定したい」といったご要望を叶えられるようになっています。

 

クローズドなカンファレンスや情報提供の場も多いですか?

 

多いです。展示会という要素よりも、もう少しクローズなイベントの配信ツールとして使われることが多いです。

 

ベンチマークにしていたツールはありますか?

 

先ほどもお話しした通り、「KODOU」は従来の「B-square」をベースに開発をしました。なので、そもそも独自のバックグラウンドをもっていました。

また、システムと運用サポート、企画運営という3つをセットにしていることが、「KODOU」の大きな特徴です。弊社はシステム開発会社ではなく、広告会社としてサービスでの提供をしていることからも、システム・ツールだけを切り取って、ベンチマークにしているものはありません。

 

恐らくこれからオンラインイベントを検討される方々は、何をしたら良いかわからないとか、相談を色々した方も多いと思います。企画運営や運用サポートとセットにされているのは喜ばれると思います

 

その点をご評価頂いています。ツール売りをせず、事務局などのサービスと合わせて、1つのプラットフォームサービスとしてご提案しています。それで心配なく開催できるといった声を頂いています。

 

カスタマイズもされていますか?

 

企業様によっては、独自のご要望を頂くこともあります。自社開発のサービスのため、それに応えられるのも「KODOU」の強みの1つです。

 

ビッグビートが考えるオンラインイベントの未来とは

 

御社は今後のオンラインイベントの未来をどのように考えていますか?

 

オンラインイベントの役割や機能が、今までのイベントと全く違う位置づけになると思います。オンラインイベントのツールは、それぞれ特徴があります。「ZOOM」のように会話をすることに特化しているものもあれば、「KODOU」のように情報を発信するためのものもあります。また、3Dのアバターなどを使って、より没入感とコミュニケーションを重視している、「バーチャルオフィス」や「ワークスペース」という位置づけのツールもどんどん出て来ています。コミュニケーションの仕方と情報発信の仕方とイベントの形というのが、形自体が変わってくるなと思っています。

 

なるほど!オンラインイベントならではのポジションが確立されるということですね。その中で、何が必要になると思いますか?

 

より一層コンテンツが大事になって来ていると思います。何を伝えるのかということも大事なのですが、それをどう表現するのか。今までのイベントだと講演者任せが多かったと思いますが、ツールに合わせた表現の仕方と、演出の仕方、場の繋ぎ方といったものがより重要になってくるなと思っています。私達はそのような部分を強くご支援していきたいと思っていますし、そこに対するご提案を深めていきたいと思っています。

 

今後オンラインイベントを検討されている方々へアドバイスをお願いします

 

やりたいことの目的の優先順位をしっかり付けて頂くことが大切だと思います。リアルよりもオンラインの方が伝え方とか熱の感じ方が難しいです。目的の優先順位が曖昧になるほど、視聴者の反応も得られなくなるので、効果が体感しづらいものになります。

 

施策の目的が重要ということですね。参加者を飽きさせないポイントもよくわかりました。本日はありがとうございました!

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