ZOOMウェビナーは視聴者の集中力が続かない?
コロナの影響により、今までリアルで行っているセミナーの多くがオンライン化されています。
7月27日現在ではコロナウィルス感染者数も増加による第二波も懸念されており、今後ますますこの流れが加速していくことは間違いないと思います。
普段はなかなかセミナーに参加することが出来ないのですが、私も沢山のウェビナーに参加しました。
特に、2月頃から東京アラートが解除される前までは、多くのオンラインイベントの集客状況は活況だったと思います。
テレワークに慣れず、ひたすら情報収集を行っている方も多かったのではないでしょうか?
データを公開している数社の参加者数のデータを見たところでは、現在はピーク時よりも少し集客数は減っていますが、リアルで開催するセミナーと比べて多くのリード獲得が見込めるのが魅力だと思います。
その他にも以下のような魅力があると思います。
- 場所の手配などが必要ない(コストが掛からない)
- 人数の制限がない(配信ツール次第)
- 参加人数があまり集まらなかったとしてもリスナーにはわからず、ブランディング的なマイナスはない
セミナーを今までやりたかったと思いながら、なかなか開催に踏み切れなかった企業にとって、一気にハードルが下がったと考えられます。
当社が7月8日に主催した「Event Marketingカンファレンス」でも登録者数217名、参加者数167名でした。
リアルイベントではなかなか集まらないような人数です。
※第1回EventMarketingカンファレンスの様子は以下から見ることが出来ます
しかし、多くのウェビナーを拝見する中で、あることに気が付きました。
一番大きなことは、「臨場感がなく、集中力が切れてしまうこと」です。
今回はなぜこのようなことが起きてしまうのか、そしてZOOMを使用しての解決策を考えていきたいと思います。
- ZOOMウェビナーで視聴時間が少ない…
- 視聴者がすぐ離脱してしまう
- ウェビナーが成果に繋がらない
このような悩みを抱えている方におすすめの記事です!
なぜウェビナーでは視聴者は集中できないのか
リアルのセミナーであれば、講師が目の前にいるので、基本的には話を聞かざる得ない状況になっています。
そのため基本的には集中して話を聴いて頂ける場が出来ています。
しかし、ウェビナーの場合、同様の集中力を持って参加して頂くことは難しくなっています。
仕事をしながらBGMのように聴いている方もいます。
職場であれば、会議の合間や電話対応、事務処理といった中で聴くことになります。
家であれば、テレビやYoutube、漫画などを見ながら流している方もいるかもしれませんね(笑)
まずはこのことを理解するべきではないかと思います。
残念ながら、今後もリアルのセミナーと比べて、ウェビナーで同等の集中力を得られることは非常に難しいと思います。
現状のウェビナーの問題点
リアルのセミナーとウェビナーの違いを説明しましたが、このような違いがあるにも関わらず、ほとんどのウェビナーでは今までと変わらず「プレゼンテーション型」です。
一方的にプレゼンテーションを行い、余った時間に質問を受ける形式です。
この方法では視聴者は余程関心度が高くなければ、集中して長時間見ることは考えずらいです。
テーマを絞っており、興味のある視聴者を集めた場合は別にして、ブランディング色が強いイベントの場合、プレゼンテーターがオープニングトークで視聴者を掴むことができなければ、残念ながらBGMになるか視聴をやめてしまうでしょう。
また、プレゼンテーション型はプレゼンテーターの伝えたいことを一方的に話すスタイルが非常に多いです。
視聴者のニーズに応えられないプレゼンテーションは、視聴者を遠ざけるでしょう。
せっかく集客できていてもこのようなプレゼンテーションを行って、視聴者が離脱してしまうことは非常にもったいないことです。
どのようなウェビナーが良いか
ここまではウェビナーの現状についてお話してきました。
集客やコストにおいて非常に魅力的である反面、視聴者の集中を得ることや維持することは非常に難しいです。
ここでは視聴者の集中が続くウェビナーについて考えていきます。
今回は大きく分けて2つのポイントを説明します。
ポイント1 視聴者参加型にする
皆さんがセミナーに参加される場合、どのような時に集中力が高まるでしょうか?
リアルのセミナーでは、話を聞く体制にはなっているのですが、必ずしも集中できているわけではありません。
恐らく集中力が上がる時は以下のような状況ではないでしょうか?
- 自分事になる(質問をされると、自ら考えるような状態になる)
- 能動的になる(他の人が質問したり発言をしたりしていると、自分ならどうな質問をすか考え、参加意識が強くなる)
- 興味のある内容である(ウェビナーの内容が今自分が興味を持っている話の内容になっている)
他にも様々な状況があるとは思いますが、今回は特に集中力が上がるのではないかという状況を上げました。
上記3つの状況を作り上げるためには、視聴者参加型にするのが1番です。
リアルのセミナーでも、プレゼンテーション型のセミナーよりも参加型の方が満足度が上がる傾向にあります。
視聴者参加型は慣れていないと難しいと感じることも多いかもしれません。
特に今までのセミナーをプレゼンテーション型で行っていた多くの方は、セミナーの方法を変化させることに抵抗があるかもしれません。
しかし、セミナーの環境が大きく変わった現在、チャレンジして頂くことをお勧めします。
「ZOOMウェビナー」では、参加型のセミナーを行う上で便利な機能が付いています。
1つは投票機能で、視聴者に対して選択式の質問をすることで、各選択肢がどのぐらいの割合だったかを調査できる機能です。
投票機能は視聴者が簡単に参加できる機能で、視聴者の参加意識を高めると同時に、例えば視聴者の今回の参加目的や気になるテーマなどを序盤に聞くことで、視聴者の傾向も掴むことが出来ます。
また、例えば当社であれば「今後リアルの展示会に来場しようと考えているか?」「今後のリード獲得施策に何を考えているか?」といったことを聞くことで、簡単なトレンド調査も可能です。
2つ目はQ&A機能で、セミナーの間に視聴者からの質問を受けることができます。
最後にQ&Aの時間を設けてそこで答えることも可能ですが、私はタイムリーに答えていくことをお勧めします。
- 視聴者が最後まで見てくれるかわからない
- 講演者が質問を読み、質問者の意図がわからない場合は再度確認することにより、質問者の聞きたいことに回答できる
- 質問に対して即座に回答することで、他の視聴者から質問が出やすくなる
質問を出しやすくすることにより、参加意識を持つ視聴者が増え、結果的に参加者目線の内容になりやすいです。
最終的には平均視聴時間やアンケートを取る場合には回答率も高まると思います。
ポイント2 ファシリテーターを用意する
2点目は講演者以外にファシリテーター(モデレーター)を用意するということです。
ファシリテーターの役割は以下のようなことです。
- 司会進行
- 講演者が話しやすいように質問を投げかける
- 視聴者の質問の意図を汲み取り、上手く拾い上げる(意図が分からない場合は視聴者に聞く)
- 講演者の話している内容を深堀りすることで、視聴者への理解促進を助ける
- 話の視点を切り替えることで、議論に幅を持たせて視聴者の興味が続くように心掛ける
- 時には自分の意見を発信し、一歩進んだ議論にする
ますは司会進行として、オープニングで視聴者の関心を得ることが重要です。
視聴者の関心を得る前にコンテンツの中身に入ってしまう講演者も多いですが、オープニングを疎かにすると視聴者が効く体制になっていないのに話すことになります。
- 今日はどんな目的で、どんなことがテーマなの?
- 誰が話すの?話す人はどんな人なの?
- イベントの注意点は?参加すると言ってもどうすれば良いの?etc
視聴者が参加する上での期待感を明確にし、不安を解消するのがオープニングでは重要です!
また、どうしても講演者が1人でお話すると、自分が話したいことに集中しがちです。
しかし、ファシリテーターを入れることで、視聴者を意識したコンテンツにすることが出来ます。
視聴者にフォーカスしたコンテンツ作りが可能になり、参加意識も向上します。
他にもファシリテーターが入ることで以下の様なメリットがあります。
- ファシリテーターがいることで、講演者が話しやすくなる
- プレゼンスキルがよりも質問に答えることが重要なので、講演者のハードルが低くなる
- プレゼン型よりも事前準備が少ない(資料作成を含めて)
但し、デメリットもあります。
それは、ファシリテーターにスキルが必要な部分です。
もちろん社内の方が行うことも可能ですが、その際には注意が必要です。
特に注意して頂きたいのが、ファシリテーターも自社視点になってしまうことです。
あくまで第三者的な立場で、視聴者目線を持って臨むことが重要になります。
まとめ
今回はZOOMを使ったウェビナーで意識すべきことについてお話しました。
視聴者参加型ウェビナーのメリット、そしてその為に必要なファシリテーターの重要性について解説致しました。
当社主催の「第1回EventMarketingカンファレンス」では、総視聴者数が167名でした。
3部制で各部の後にアンケートを取りましたが、合計222枚のアンケート獲得数となりました。
これはテーマを広めに取った内容のウェビナーとしてはかなり高い確率だと思います。
- 視聴者参加型にする
- ファシリテーターを用意する
ウェビナーを開催していながら、なかなか成果に繋がらない企業様は試してみて下さい。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。