第2回目のイベントはより具体的なウィズコロナの対策が話題に
コロナの影響によりマーケテイング活動が制限されるようになってはや半年が経過しようとしています。
リアルの商談が難しくなり、展示会の中止も相次ぎました。
その中で7月8日に開催した「第1回EventMarketingカンファレンス」では、まだまだ今後何をして良いかわからないという方が多かったように思います。
それから1ヶ月経ち、今までとは異なるマーケテイング活動を模索している方も増え、例えば「オンライン展示会に参加したものの、なかなか上手くいかなかった」といった声も聞こえるようになりました。
また、7月29日~31日に大阪で開催された「メンテナンス・レジリエンスOSAKA2020」では、前回比3割程度の来場者減という結果になりました。
オンライン展示会の価値を模索していく必要があり、リアル展示会でも今までとやり方を大きく変えることが求められています。
今回は、このような状況の変化も考慮し、第1部では「ハイブリッド展示会の可能性とは」について。
第2部では「ウィズコロナで求められるオンラインマーケティング施策とは」というテーマで行いました。
前回のEventMarketingカンファレンスでは、1対1のセッションだったのですが、今回はパネルディスカッション形式へとやり方を変えました。
今回も視聴者の方が聴きたい内容にしたいというコンセプトで、視聴者参加型のディスカッションにしました。
ポイントを簡単にレポートにまとめましたので、ご覧下さい。
第1部 ハイブリッド展示会の可能性とは
パネリスト
株式会社JTBコミュニケーションデザイン 長谷川 裕久様
株式会社スマートドライブ 大里 紀雄様
前回に引き続きご登壇頂いた株式会社JTBコミュニケーションデザインの長谷川様は主催者の立場から、株式会社スマートドライブの大里様は主催者と出展社両方の視点でご登壇頂きました。
ディスカッションの冒頭で視聴者の方々にご回答いただいた「今出展するならどの展示会?」というアンケートでは、リアル展示会は0人。
オンライン展示会とハイブリッド展示会(リアル+オンライン)が2分する結果となりました。
ここから「ハイブリッド展示会は求められているか」という議論に。
コロナによってオンラインイベントやウェビナーは一気に浸透し、主に集客の手段として活用され始めました。
遠方の方やリアル展示会に行くことを会社から認められない方、または自粛しようという方にとっては有益な情報源になり得ます。
ウェビナーでは多くの視聴者が集まり、様々な情報を発信できます。
その一方、バーチャルブースについては価値を見出せないと言った意見も多いのが現状です。
WEBサイトとの違いを明確にできず、自社サイトの方が訴求できることが多いというご意見もありました。
今まではある程度WEBで集客を出来ていたとしても、そこでは出会えない方々と沢山出会える場としてリアル展示会が活用されてきました。
コロナにより、情報感度の高い方々はウェビナーでの情報収集をされていると思われます。
今後このような状況が進んでいったとしても、リアル展示会でしか出会えない方がいるとしたら、出展する価値があります。
出展するかどうかを判断する基準は費用対効果になるのではないかという指摘がありました。
そのためには獲得した見込み顧客がその後どうなったかをMAやSFAを活用して、データで分析できるようにしておくことが更に求められていくのではないでしょうか。
ここから、「その状況を打破するにはどうすべきなのか」の方向に話が展開していきました。
- オンラインならではの製品の見せ方を主催者も出展社と共に考えていく
- リアル展示会はビジネスマッチングをすることが目的であり、そのための施策を考えていくべき
- オフラインでは見せ方だけではなく、ブースに入って頂いてからのオペレーションにより様々な工夫ができたので、オンラインに同じ価値を求めてはいけない
- オンラインだからこそマッチングしてもらえるような、例えばAIが自動でレコメンドしてくれるといった方法もあるのではないか
- KGIを受注と考えた時に、オフラインと比べてオンラインの方ではリード獲得数が大きく減少したとしても、そこからの受注率が高ければ良いのではないか
- WEBサイトにはない情報をバーチャルブースで掲載する(特典なども付加する)ことも効果があるのでは
これらのような提言がありました。
これ以外にも様々な面白いお話をして頂いたので、もしご興味があれば今回の動画のURLを最後に記載致しますので、ご覧頂ければと思います。
第2部 ウィズコロナで求められるオンラインマーケティング施策とは?
パネリスト
株式会社アペルザ 下宮 慎平様
株式会社PLAN-B 渡辺 練平様
カイロスマーケティング株式会社 轟 拓哉様
第2部では、オンラインマーケティングを支援されている3社より、上記のパネリストを招き、今後のオンラインマーケティング施策についてパネルディスカッションを行いました。
具体的なお話をお聞きするためにも今回は以下のようなケースを考えてみるという新しい試みを行いました。
これを読んで頂いている方の中にも、立場は違っても同じような状況に置かれている方がいるかもしれません。
詳しくは動画を見て頂きたいのですが、挙がった施策をいくつかご紹介します。
- 大枠としては、新規リード獲得と既存リードのリサイクルを両軸を考える
- まずはWEBサイトに問い合わせフォームを設置し、インバウンドでリード獲得する仕組みを構築
- MAを活用して見込み顧客の行動を可視化し、商談に繋がる顧客を営業へ送客する
- 既存のリードへはメルマガ施策が現在も有効
- リードの数が求められるのであれば、別のチャネルからどうリードを獲得していくかを考える
- 商談化や売上に目標が設定されるなら顧客のデータ一元管理化が重要
- オンライン施策では今まで獲得できていなかった興味喚起層(潜在ニーズ層)にもアプローチできる
- 3C分析に立ち返り、競合他社がどういう動きをしているか市場がどう動いているかを分析し、施策のヒントを得る
マーケティングのご担当者であれば、これらの施策を思いつく方もいるかもしれません。
但し、時間軸を設けられた場合、皆さんならどうしますか?
このような問いを重ねていくことで、思考が強化されていくのを見ていて感じました。
ここから話は自社やお客様でやられた最近のオンライン施策の成功事例に話が展開していました。
これは、自社開催、他社と共同開催という形式の違いはあれど、ウェビナーという回答で一致しました。
しかし、最近は集客数は落ちているのではないかという点や、単純なプレゼンテーション方式では視聴者が飽きてきたのではないかという懸念もありました。
ここからウェビナーの価値について話が出てきました。
ウェビナーは単なるリード獲得の施策ではなく、コンテンツマーケティングの一貫として資産になるのではないかというお話が挙がり、コンテンツの価値を上げていくためにはオウンドメディアの更新頻度を上げたり、内容をリライトしていく必要があるという提言がありました。
今回はより具体的なケースを想定してのディスカッションから入りましたが、話が様々な方向へ展開していきました。
パネラー3者の様々な視点からの意見交換や視聴者様のご意見により、素晴らしいセッションになったのではないかと感じました。
最後に
前回開催した「第1回EventMarketingカンファレンス」同様、今回も沢山の視聴者様からの質問やご意見を頂きました。
これが弊社としては大きな指標であり、当イベントの1つの特徴になっていると思います。
視聴者様からの質問やご意見により、より視聴者様に近い視点でのイベントになっているのではないかと考えています。
また、様々な視点を与えられることにより盛り上がり、パネラーの皆さんがそれに刺激を受けて新しい思考にたどり着くような印象も受けました。
今回ご案内したのはごく一部になりますが、もしご興味があればぜひ本編もご覧頂ければと思います。
本編は以下のURLよりご覧頂けます。
実は、2部が終了後に話が盛り上がり、大幅に延長しました(笑)
裏話や本音トークなどで盛り上がっていますので、その辺りも楽しんで頂けると幸いです(視聴者様の中では「ここが一番刺さりました」というご意見もありました)。
今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました。