展示会のプレゼン(セミナー)で良くある悩みポイント
ブース内でプレゼンを行う出展社増えていますよね。
他社がプレゼンをしてたくさんの来場者を集客していると、「うちもやってみよう!」と思う方も多いと思います。
弊社にもプレゼンに対する素朴な質問が多いので、今回良くある質問をまとめてみました。
プレゼンを検討されている方にポイントを絞ってお伝えできればと思います。
目次
プレゼンの時間は何分が良いの?
これはかなり重要です。
もちろんプレゼンの目的やオペレーションの設計にもよりますが、
できるだけ長くならないようにする!
人間の集中力は一説によると3分しか持たないとも言われています。
内容に興味があれば別です。「もっと話を聞いてみたい」と来場者に思って頂けるようにしっかり
コンテンツを作るのは大前提です。
しかし、あまりに製品の詳細にまで踏み込んで話をすると、聞き手の好奇心は満たされて、「良い
話が聞けた」と気分良くブースを離れることも多いです。
そして、2点目はプレゼン途中での離脱の抑制です。
興味のない話が長く続いた場合、ターゲットであっても離脱されてしまう可能性があります。
そして、プレゼン中に離脱した来場者を再度ブースに入ってもらうことは難しいです。
その点を踏まえてもあまり長くならないようにした方が良いです。
私は1つのプレゼンを10分~15分程度で終わらせることを推奨しています。
最後まで聞いて頂き、ブースの中に入ってもらえるようにコンテンツを作りたいですね。
頻度は?コンテンツの数は?
気合いが入っているブースは、30分に1回程度、全て別コンテンツで臨んでいるところもあります。
この前提にあるのは同じ来場者が何度もプレゼンテーションを聞いてくれるという考えだと思いま
す。
来場者の1展示会の平均滞在時間は2~4時間と言われています。その中で1つのブースのみ滞在す
る方はほとんどいませんので、基本的には30分に1回やったとしても来場者が見るのは1回。
余程興味がある方でせいぜい2回だと思います。
また、プレゼンテーションだけで説明を全て完結しようと考えている出展社様であれば別ですが、
ほとんどはその後にブースにて1対1で説明をするオペレーションを組んでいるかと思います。
それであれば30分に1回は多すぎます。説明員のフォローが追いつきません(自然流入やコンパニオン等による集客に頼らず、プレゼンだけで人を集める設計をされている場合は話は変わりますが)。
私はコンテンツは2種類、頻度は1時間に1回程度で良いと考えています。
モニターは必要か?大きさは?
今ではほとんどの出展社様はプレゼンテーションを行う際にはモニターを用意していると思います。
もちろんブースの大きさなどによってはモニターを置けない場合もあります。
しかし、基本的には置いた方が良いでしょう。ポイントは「視覚に訴える」ということです。
プレゼンテーションを口頭だけで話して内容に引き込むには相当のプレゼン力が必要です。
また、人には学び方のくせがあります。視覚で学ぶ方が得意な方もいれば聴覚で学ぶ方が得意な方もいます。
どちらにもアプローチするためにもモニターなどによる視覚的なアプローチも必要になります。
ブースのどの位置で行えばよいか
どこでやるのかも重要になってきます。
私が関わった中で失敗例をここではお話します。
実は既にブースデザインが決まっており、ブース奥でプレゼンテーションを行うことになりまし
た。
しかも視覚的にブース奥で何をしているかよく見えず、自然流入が難しいような作りでした。
その際には呼び込みを行うことで何とか集客しましたが、やはり位置は重要だと再認識しました。
プレゼンテーションは必ず人通りの多く、視認性が高い位置にすべきです。
椅子は必要?
椅子についても意見を聞かれることが多いです。
椅子のメリットは、以下の2点です。
- 来場者の「疲れているので座りたい」というニーズを満たせることで多少入ってきやすい
- 比較的長いプレゼンテーションになっても最後まで聞いてもらいやすい
逆にデメリットは、
- 座りたいだけのターゲット外の来場者が増える
- ブース内のスペースが狭くなる
もちろんブースがある程度大きくないと、椅子を置くのも難しいかもしれません。
但し椅子があっても、あまりに長いと途中で離脱することがあります。
そうならないようにターゲットに興味を持って頂けるコンテンツを作ることが重要です。
マイクはハンドマイク?それともヘッドセット
マイクはいずれのを使うかという質問も頂きます。
ある程度動きながらの形式を取るのであればヘッドセットの方が良いですが、それ以外はどちらで
も良いと思っています。
プレゼンターは1人が良い?複数が良い?社内の人材?外部委託?
最近では2人で掛け合いのような形式でプレゼンを行っているブースもあれば、中には社員の方が
話しやすいように外部のMCが質問しながら進めていくブースもあります。
社員の場合、プレゼンが得意な方を選抜する必要があり、練習にもある程度時間をかけなければな
りません。
社員と外部MCの方が組んで行う際には、実力差が顕著に出ます。あまりに慣れていない方がやる
と来場者は気になって話が入ってきません。
社員の方がプレゼンターになるメリットは、製品に長けているため、ある程度来場者の反応を見な
がらアドリブを入れることも可能です。
また、製品に対して思いがあるので、プレゼンにも熱を入れることもできると思います。
もちろん練習は必要です。
プロのMCは非常に上手く安心感がありますが、上記の2つに即座に対応することは難しいです。
この点を踏まえてプレゼンターを選抜していきましょう。
まとめ
今回はプレゼンを行う場合、よくお客様からされる質問を元に記事を書きました。
もちろん出展社様の知名度や展示会におけるターゲットの数などでも、正解は変わってきます。
今回はあくまで原則と考えて、プレゼンを設計する際にお役に立てて頂けると嬉しいです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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