「第1回EventMarketingカンファレンス」のレポート

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今のマーケティング活動の正解とは?

 

コロナにより様々な企業活動を自粛が要請される中で、企業もマーケティング活動が止まってしまった時期もあると思います。

テレワークが求められ、人と人との接触が急激に難しくなりました。

弊社の主要な事業領域である展示会も開催中止となり、新規リード獲得をリアル展示会に依存していた企業のマーケティング担当の方からのご相談も増えていました。

 

また、展示会が行われないことにより支援会社の方々から「お客様に何を提案して良いかわからない」というお問い合わせも受けることが増えました。

現状に対して何をして良いのかわからないという方々に対して何かヒントになることを共有したい。

マーケティング活動の正解なんて弊社もわかりません。

 

現状はピンチと感じつつ、「ある意味チャンスとも捉えられるのはないか」「見て頂いている方々に何か行動するきっかけになれば」という思いで、今回はこの主旨に賛同頂けた方々をスピーカーに招き、「第1回EventMarketingカンファレンス」を開催致しました。

弊社のYoutubeチャンネルでご覧になれますので、ご興味あればぜひご覧ください。

ダイジェスト版は下記よりご覧になれます。

 

 

イベントの時間が2時間を超えますので、ここでご紹介する内容はごく一部になります。

ご興味がある内容は視聴者によって変わると思います。

最後にはフルバージョンのURLも載せておきますので、ぜひそちらもご覧下さい。

 

それではレポートをどうぞ。

 

第1部 オンライン展示会の未来を考える

 

第1部では株式会社アペルザの下宮慎平様に、「オンライン展示会の未来」についてお話を伺いました。

以前参加されたオンラインイベントで画面から消えてしまい、声だけが聞こえる状況になってしまった(いわゆる「天の声」)というお茶目なお話を披露して頂き、雰囲気が和んだところで本題に入っていきました。

 

現在のオンライン展示会は大きく3つの機能があります。

  1. バーチャルで3Dの展示ブースを設ける
  2. セミナーのオンライン化(ウェビナー)
  3. マッチング

 

現在この3つの内のいずれか、もしくは組み合わせが現在のオンライン展示会(バーチャル展示会とも言います)です。

現状では、バーチャルブースで出展社は情報提供をしているものの、WEBサイトとあまり変わらない。

そして、ウェビナーではスライドを読み上げるだけの単調なもの。

 

これでは視聴者の興味が続かないのではないか。

よってコンテンツのクオリティは求められていくというお話でした。

 

また、オンライン展示会の目的から考えていく必要性についても議論があり、

  • 展示会の代替なのか
  • どのような見せ方が良いのか
  • リーチ方法は何が良いのか

 

これらをゼロベースで考え、目的をスタートに考えることが重要だという提言がありました。

 

第2部 ウィズコロナのリアル展示会はどうなる

 

第2部では株式会社JTBコミュニケーションデザインの長谷川裕久様に、「今後のリアル展示会がどうなっていくか」を中心にお話を伺いました。

コロナ対策やガイドライン、人数制限などについての見解をお話頂きました。

コロナ対策では、「しっかり対応することで、参加されるすべての方々が安全安心を提供していきたい」という思いが伝わってきました。

 

オンライン展示会とリアル展示会の棲み分けについても話題に上がり、それそれの特性を生かす。

リードジェネレーションやナーチャリングはオンライン展示会で、最終的に購入決定のための製品の調査やFace to Faceの場を作るのがリアルの展示会で行っていく。

そこでオンライン展示会ををサポートすることでリアルの展示会の質を上げていく。

 

今まではリアル展示会では来場者数がKPIになっていたと思うが、今後はいかに商談ができる場になるかというKPIに変わっていくのではないかとの見解を示されました。

そのためには主催者はもちろん、出展社、ブースの装飾会社など、関わる方々が「企業の良さをどう伝えていくか」「安心安全のためのクリエイティブにしていくか」を考えていかなければならない。

オンラインでも「限られたスペースの中でどうすればプロモーションに繋がっていくのか」を考えることで、新しいクリエイティブが作られるチャンスと捉えている。

 

このようにリアル展示会の今後だけではなく、オンラインとの融合や棲み分けなど、今後のイベント全体に話が及んだイメージでした。

今後のイベント運営は大きく変わらざる得ない状況であり、成果を上げるには業界全体が変わっていく必要があると強く感じました。

 

第3部 オウンドメディアの始め方

 

第3部では、株式会社PLAN-Bの渡辺錬平様に「オウンドメディア」の始め方についてお話を伺いました。

もしかしたら今回の中ではイベントとの結びつきが分かりづらかった方もいるかもしれません。

渡辺様にお願いした理由は大きく分けると2つです。

 

1つは、展示会が開催されない中で、取り組みたい施策としてオウンドメディアを考えている企業が多かったこと。

もう1つは、弊社がオウンドメディアを運営していたことで、今のような状況になりマーケティング施策に良い影響を与えていることです。

今回の「EventMarketingカンファレンス」の開催もこの「展示会の学校」を運営していなければ難しかったかもしれません。

 

セッションでは、オウンドメディアの定義から説明頂き、効果についての考え方であったり、失敗するパターンなどについてもお話し頂きました。

オウンドメディアは販売からは比較的距離が離れている施策であることをまずは理解すること。

そして、まずは認知施策として効果を検証していくことが必要であること。

 

そのため、まずは「セッション数」や「狙ったキーワードでの検索結果の順位」というところにKPIを置き、「売上」などのコンバージョンに置いてしまうと失敗してしまうケースが多いそうです。

自然検索で見込み客に見つけてもらうのが大前提なので、上位表示されているページを研究して、参考に記事を書くことの重要性についても説明して頂きました。

新規のリード獲得としては間違いなく効果があり、PLAN-Bでは300~400件の問い合わせがあるそうです。

 

オウンドメディアはすぐには売上に繋がるわけではないが、しっかりと続けていけばリード獲得施策として活用できると実感しました。

 

まとめ

 

今回各セッションに共通していたのは、まずマーケティング施策の目的から考えていかなければならないということです。

現在は、環境が大きく変化しており、マーケティング活動の正解というものはわかっていません。

しかし、リアルの展示会であろうとオンライン展示会であろうと、その他のマーケティング施策であろうと、目的をしっかり考えた上で施策を打つことが重要だと強く思いました。

 

今回は、「第1回EventMarketingカンファレンス」の中のごく一部の内容をご紹介しました。

この他にも沢山の示唆を与えて頂きました。

ぜひフルバージョンもご覧頂ければと思います。