コンパニオンの役割とは?
前回は、「コンパニオンの能力を可視化しよう!」というコラムを書きました。
反響も良くて、展示会担当者からすると興味がある内容なのだと思います。
基本なかなかコントロールできないですし、正解が分かりにくいのがコンパニオン。
※だから見た目で選ばれているのが現状なのでしょう。
能力の指標を持てば、無駄にコストをかける必要がなくなります。
コンパニオンが何人必要なのか?など悩んだ時の参考にして頂ければと思います。
今回は、弊社が支援する場合のコンパニオンの活用方法をお伝えします。
そもそも、展示会で成果を出すために、コンパニオンがやるべきことは何なのか?
私達は、今までの常識を疑うことから始めました。
そうです。バーコードリーダーで名刺を集めることは意味があるのか?から考え始めました。
バーコードリーダーで集めた3000枚のリードの結末
これは実際にコンパニオンを活用して、3000枚のリードを獲得したA社の話です。
A社は、ノベルティをフックに、3000枚のリード獲得を展示会で行いました。
その後、3000枚のリードに対してお礼メールを送ります。
その開封率は10.6%。
セミナー誘引のURLのクリック率は8.8%。
計算してみますと、
3000枚獲得してメールを開封してくれた方は、318人。
クリックしてくれた方は、28人。
実際にセミナーに参加頂いた方は、3名でした。
この会社、1回の展示会に約800万円の予算を投下しています。
もちろんPRの効果も狙ってのことなので、かけたお金がすべて無駄になっている訳ではないでしょう。
しかし、本当にこれが正しいやり方なのでしょうか?
私は、A社に対してこのような提案をしました。
コンパニオン5名(現状と同じ数)で、600名の方をブース内にアテンドします。
更に、その600名は、御社のターゲットとしている来場者です。
現状3000名のリード獲得が600名になるので、獲得数としては1/5になります。
しかし、開封してくれる人が300名なのに対して、2倍の600名の有効名刺が獲得できます。
さらに、弊社の実績ベースで考えると、セミナー参加者3名を現場でセミナー参加50名まで伸ばせます。
どんなやり方か興味ありませんか?
A社は、私があまりにも自信ありげに話をするので、一度だけチャンスをくれました。
実際にこのA社、セミナー参加者65名の実績をあげます。
バーコードリーダーで獲得することをやめた結果、名刺獲得数は減りました。(実際は735枚)
しかし、目的にしていたセミナー参加者の獲得に関しては、前回に比べて大幅達成となりました。
これ以外にも、現場の営業マンからは、ターゲットに近い来場者が来てくれるので、初めて展示会が意味あるものに感じたと嬉しい言葉を頂きました。
BtoB展示会におけるコンパニオンの役割
弊社はコンパニオンの役割を2つのPointで定義しています。
1.ブース内にアテンドする
展示会はブース装飾にお金をかけ、営業マンを配置します。
WEBやTVCMと展示会の大きな違いは、「人と人の接点」があることです。
せっかく展示会に出るのであれば、この展示会ならではの強みを最大限活かすべきです。
コンパニオンがバーコードリーダーで名刺を獲得するだけでは、本当の意味でのPRにはなりません。
来場者にブースの中に入って頂いて、製品/サービスの価値を伝えて、期待感を持って貰って初めて意味があると考えます。
コンパニオンの役割の一つ目は、ブース内にアテンドすることです。
2.ターゲット来場者を見分ける
BtoB展示会の最大の特徴は、来場者のすべての方がターゲットではないということです。
特に多いのが、競合調査や売り込み、市場調査目的の来場者。
その方々は、どれだけ一生懸命説明をしたとしても、受注には繋がりません。
BtoB展示会においては、その見極めが非常に重要になります。
コンパニオンの役割の2つ目は、ターゲット来場者の見極めです。
Sランクコンパニオンの能力
最後に、弊社が推奨するアテンド型のコンパニオン(以後キャストと呼ぶ)の能力について書きたいと思います。
Sランクキャストは、1日40名のアテンド(3日間で120名)ができると優秀です。
素晴らしいキャストであれば、1日50名(3日間で150名)のアテンドが可能です。
誰でもよいアテンドであればもっとできると思いますが、ターゲット来場者のアテンドであることがPointです。
まとめ
今回は、コンパニオンの役割に関して書きました。
BtoB展示会のPointは、ターゲット来場者の設定がすべてだと言っても過言ではありません。
もし仮に、来場者のすべてがターゲットなのであれば、私もバーコードリーダーで数を取りに行きます。
集めたリードに対して、ナーチャリング(顧客育成)したり、インサイドセールスでアポイントに繋げたりする方に、力を入れた方が効果が高い場合もあります。
しかし、ほとんどのBtoB商材のターゲットは、そこまで広くありません。
展示会に出展する前に、必ずどんなリードを集めたいのか、その定義を明確にすることが重要です。
コンパニオンの役割も、その定義によって変わるものだと考えます。
是非参考にして頂けますと幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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